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エコジョーズとは?最新給湯器の仕組みとメリット

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給湯器は家庭生活に欠かせない設備ですが、ここ数年で注目を集めているのが「エコジョーズ」と呼ばれる高効率ガス給湯器です。従来型の給湯器よりも省エネ性が高く、環境にも家計にもやさしいことから、多くの家庭で導入が進んでいます。しかし「名前は聞いたことがあるけれど、具体的にどう違うの?」「本当にメリットは大きいの?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。本記事では、エコジョーズの仕組みや特徴、導入によるメリット・注意点まで詳しく解説します。


エコジョーズの仕組みとは?

エコジョーズは「潜熱回収型ガス給湯器」とも呼ばれます。従来の給湯器では、お湯を沸かすときに発生する高温の排気ガスをそのまま大気に放出していました。このとき、本来は回収できる熱エネルギーが無駄になっていたのです。

一方、エコジョーズはこの排気ガス中の熱(潜熱)を二次的に利用し、水をあらかじめ温めてから燃焼部に送ります。これにより、同じ量のお湯を作るのに必要なガスの使用量を大幅に削減できます。

つまり、今まで「捨てていた熱」を有効活用して効率を高めたのがエコジョーズの最大の特徴です。


どのくらい効率が上がるのか?

従来型のガス給湯器の熱効率はおおよそ80%程度といわれています。つまり、投入したガスエネルギーのうち約20%は排気として失われていました。

これに対して、エコジョーズは熱効率が95%前後にまで向上しています。ほぼロスがなくエネルギーをお湯に変換できるため、同じ量のお湯を作る場合でもガス使用量を約10〜15%削減することが可能です。

具体的には、一般家庭で1年間に使用するガス量のうち、約80〜100㎥を節約できると言われています。これは金額にすると年間で1万円前後の光熱費削減につながるケースもあり、長期的に見ると大きな違いになります。


エコジョーズのメリット

1. 光熱費の削減

効率が高いため、同じお湯を作るのに必要なガスの量が減り、毎月のガス代を抑えることができます。特にお風呂を毎日ためる家庭や、お湯の使用量が多い家庭ほどメリットを実感しやすいでしょう。

2. 環境への配慮

二酸化炭素(CO₂)の排出量を削減できるのもエコジョーズの魅力です。従来型より約10〜15%のCO₂削減が可能で、家庭からの温室効果ガス削減に貢献できます。環境意識が高まる現代において、エコジョーズは「地球にやさしい選択」といえます。

3. 補助金制度の対象になることが多い

国や自治体が実施している省エネ機器導入の補助金制度において、エコジョーズは対象製品となることが多く、導入費用の一部が助成されるケースがあります。これにより、初期費用の負担を軽減できます。

4. 快適性はそのまま

効率化を図りながらも、お湯の勢いや温度安定性は従来型と変わりません。むしろ最新機種では追い焚き機能や自動湯張り機能などが充実しており、快適性はさらに向上しています。


エコジョーズのデメリットと注意点

もちろん、エコジョーズにも注意すべきポイントがあります。

初期費用が高め

従来型よりも構造が複雑なため、本体価格が数万円高くなる傾向があります。ただし、光熱費の削減や補助金を考慮すると数年で元が取れる場合もあります。

ドレン排水が必要

潜熱を回収する際に水蒸気が冷やされてドレン排水(水滴)が発生します。そのため、屋外に排水用の配管を設ける必要があり、設置環境によっては工事費用が追加で発生することもあります。

寿命は従来型と同程度

効率が高いからといって寿命が長いわけではありません。おおよそ10〜15年が目安で、定期的なメンテナンスも必要です。


エコジョーズの導入がおすすめな家庭

エコジョーズのメリットを最大限に生かせるのは、以下のような家庭です。

  • お風呂を毎日ためる家庭
  • 3人以上の世帯でお湯の使用量が多い家庭
  • 環境意識が高く、省エネ設備を積極的に取り入れたい家庭
  • 長期的に住み続ける予定の住宅(費用回収の観点から)

逆に、お湯の使用量が少ない単身世帯や、短期間だけ住む予定の賃貸住宅では費用対効果を感じにくいかもしれません。


補助金や設置価格について

エコジョーズの本体価格はおよそ15万円〜25万円程度が相場で、工事費を含めると20万〜30万円前後かかることが一般的です。ただし、国の「給湯省エネ事業」や自治体の省エネ補助金を活用すれば、数万円の補助を受けられることがあります。

補助金は年度ごとに内容が変わるため、導入を検討する際は最新情報を確認するのがおすすめです。


まとめ

エコジョーズは、従来捨てていた排熱を有効活用することで高効率を実現した最新のガス給湯器です。

  • 熱効率95%前後でガス使用量を10〜15%削減
  • 光熱費が下がり、CO₂排出削減にもつながる
  • 補助金対象になることが多く、導入費用を抑えられる
  • 初期費用やドレン排水工事に注意は必要

お湯をたくさん使う家庭ほど導入メリットは大きく、長期的に見れば家計にも環境にも優しい選択肢といえるでしょう。これから給湯器の交換を考えている方は、ぜひエコジョーズを候補に入れて検討してみてください。大安設備ではお客様の日常を届ける!を目標に日々邁進しています。お家のことでお困りごとがございましたら是非、弊社にご相談ください