給湯器の凍結防止対策！冬でも安心して使う方法

冬の寒さが厳しい季節になると、給湯器の凍結トラブルに悩まされるご家庭が少なくありません。特に冷え込みの強い地域では、給湯器内部の配管に残った水が凍りつき、お湯が出なくなったり、本体の破損につながったりするリスクがあります。突然お湯が使えなくなるのは大きなストレスですし、修理や交換に思わぬ費用がかかることもあります。そこで今回は、給湯器の凍結を防ぐための具体的な方法と、もし凍ってしまった場合の対処法について詳しく解説していきます。

凍結が起こる仕組みとリスク

給湯器の凍結は、気温が0℃を下回る時間が長く続くことで配管内の水が氷になり、流れをせき止めてしまうことが原因です。特に、夜間から明け方にかけての冷え込みが強い時間帯に起こりやすくなります。凍結すると「お湯が出ない」「リモコンが点いているのに作動しない」といった不具合が生じるだけでなく、氷が膨張する力で配管が破裂し、修理や交換に数万円以上かかるケースもあります。これはガス給湯器、電気温水器、エコジョーズなど種類を問わず起こるため、事前の対策が欠かせません。

自宅でできる基本的な凍結防止対策

凍結を避けるためにまず実践したいのは、日常的なちょっとした工夫です。代表的な方法をいくつか紹介します。

1. お湯を少量出し続ける

凍結防止の最も効果的な方法は、蛇口からお湯をチョロチョロと流し続けることです。水が動いていれば凍結しにくいため、特に氷点下の夜は有効です。少しの水道代はかかりますが、配管修理のリスクを考えると安心感は大きいでしょう。

2. 配管の保温材を強化する

給湯器本体や配管部分に保温チューブや断熱材を巻き付けることで、冷気から守ることができます。ホームセンターで手軽に入手でき、自分でも取り付け可能です。特に屋外にむき出しになっている部分は重点的に保護するのがおすすめです。

3. 給湯器の電源は切らない

「節電のために」と給湯器の電源プラグを抜いてしまう方がいますが、実は逆効果です。多くの給湯器には自動で作動する凍結防止ヒーターが搭載されており、電源を落とすとその機能が働かなくなります。長期不在でない限り、電源は入れたままにしましょう。

4. 外気の当たり方を工夫する

風が直接当たると配管が冷えやすいため、給湯器の周囲に風よけを設置するのも効果的です。ただし、換気を妨げるような覆い方は危険なので注意が必要です。

もし凍結してしまったら？正しい解凍方法

万が一、給湯器や配管が凍ってしまった場合でも、焦らず正しい方法で解凍すれば大きな被害を防げます。

まずは蛇口を開ける
無理にお湯を出そうとせず、凍結が自然に溶けるのを待ちます。

タオルを巻いてぬるま湯をかける
凍結した部分にタオルを巻き、その上から40℃程度のぬるま湯をゆっくりとかけると解凍が進みます。熱湯を直接かけると配管が破裂する恐れがあるため、必ずぬるま湯で行ってください。

ドライヤーで温風を当てる
屋外配管であれば、ドライヤーの温風を当てて少しずつ解凍するのも効果的です。

これらの方法で改善しない場合や、配管から水漏れがある場合は、速やかに業者へ連絡しましょう。

長期的に安心できる凍結対策

短期的な工夫だけでなく、将来の凍結トラブルを防ぐために以下のような対策も有効です。

凍結防止機能付きの給湯器に交換する
最新の給湯器は、外気温が下がると自動的にヒーターが作動し、凍結を予防する機能を備えています。古い機種をお使いの場合は、思い切って交換を検討するのも選択肢です。

屋内設置型に切り替える
地域によっては、屋外設置よりも屋内型の方が凍結のリスクを下げられます。設置場所の見直しは、建物の環境に応じてプロと相談すると安心です。

定期的な点検・メンテナンスを行う
凍結しやすいのは配管や部品の劣化が進んでいるケースもあります。定期的な点検で弱点を補強しておけば、冬でも安心して使い続けられます。

まとめ

給湯器の凍結は、気温が下がる冬には誰にでも起こり得るトラブルです。配管の保温や電源管理といった日常的な工夫を徹底することで、多くの凍結は未然に防げます。もし凍ってしまった場合も、ぬるま湯やドライヤーで丁寧に解凍すれば大きな被害を避けられるでしょう。さらに、凍結防止機能付きの給湯器や定期的な点検を取り入れることで、冬の寒さの中でも安心して快適なお湯を使い続けることができます。大安設備では、皆様の当たり前を提供し続ける会社です。給湯器のことでお困りごとなどありましたらお気軽にお問合せください